一際個性的な絵馬で参拝者を呼ぶ

12月17日(日)、藤塚香取神社(春日部市)の境内に
新年辰年の大絵馬が設置されました。

春日部市の住宅街にあるこの神社、
全国の中小の神社の初詣客が年々減少する中、
三が日は予想以上に賑わい、
毎年活況を呈している稀な神社です。

その一役を担っているこの大絵馬の制作を
2000年から担当しています。

大きさは、巾2.8m高さ3.5m(絵 巾2.7m高さ1.8m)のこの絵馬、
当初は、寂しい境内に賑わいを演出することが目的でした。

そのため、意図的に明るくて華やかなデザインに心がけてきました。

そのうちに、絵馬の前で記念撮影をする参拝客が列をなす風景も見られ、
絵馬を目当てに参拝する人が増えていくことが分かりました。

年代も若い人が目立つようになり、
数年前から、絵柄も月並みで古典的なものから
斬新でモダンなものにシフトしました。

氏子さんの話しでは、近年、
他の有名な神社で初詣した後に
新しい絵馬を目当てにハシゴ参拝する人も増えているそうです。

本来、絵馬は境内の脇役としての存在ですが、
絵馬を見たさに参拝する人が増えるのは
新しいトレンドとして見逃せません。

日本の伝統文化である神社離れが進む昨今、
神社に足を運ぶ新たなキッカケのひとつとして
ユニークで個性的な絵馬が一翼になれば
次の新しい可能性が見えてきます。

時代を反映したデザインで、新鮮なインパクトの絵馬

また、伝統や格式を重んじるだけでなく、
時代に合ったメッセージ性の高いデザインを心がけています。

その方が、新鮮な感動や共感があり、
新たな気持ちを喚起したり、
時代の変化を感じてもらえると思います。

激動の時代を予感させる「燃える龍」

新しい年「辰年」は、
世界にとっても日本にとっても
かつてない激動の年が予想されます。

そこで、今回の龍は
激動に立ち向かって奮い立つ「燃える龍」を表現しました。

この龍の大絵馬が、
新年の初詣の参拝者にどんな印象を与え、
どんな反応が起きるのか?

かつての絵馬にない
まったく新しいスタイルの絵馬へのチャレンジです。