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壁紙では部屋がオシャレになっても、個性が出せない

IT関連の会社のオフィスの壁画アートです。

来客との商談スペース兼スタッフの休憩スペースとして使いたいので、
リラックスできて少しワクワクするような非日常空間にして欲しいという依頼でした。

当初は壁紙を検討したそうですが、

  • 絵柄が少なく、近いイメージのものがない。
  • 印刷物ではどうしてもリアルな臨場感が出ない。
  • 部屋の形状を生かしたデザインは既製品では困難である。
  • 壁紙ではオシャレな演出はできるが、世界観やストーリー性が出せない。

という理由で自由自在にフルオーダーができる手描き壁画を選択されたそうです。

職場を、壁画アートで安らぎと開放感のある物語空間に

都心は、クールで無機的なデザイン空間があふれています。

見た目ではオシャレでカッコいいのですが、
人を緊張させやすく、
特に職場では社員のパフォーマンスが低下してしまいます。

都心のオフィスということで、
「安らぎ」「開放感」「温かさ」を強調するために
大自然と野生の動物をモチーフにしました。

できればシンプルでモダンなイメージでまとめて欲しいという
オーナー様からの希望がありましたので、
自然の背景を省略して白い壁を残すことでモダンさを出すようにしました。

登場する動物は、ダチョウ、フラミンゴ、マントヒヒ、ミーアキャット、小鳥、ヒョウ、鹿、蝶など。

非日常性を演出するために、日常的な動物は避けました。

一つ一つの動物には、次のような役柄も割り付けました。

ダチョウは、お客様をお出迎えする役。

マントヒヒは、お客様にちょっかいを出すひょうきん者。

木の枝の上で、愛を語りイチャイチャしている小鳥のカップル。

それに目を奪われているミーアキャット達。

ミーアキャットに見入っていいるフラミンゴ。

ヒョウの親子がのんびり昼寝。

それを遠くからぼんやりと見ている鹿。

岩場の上では、外的を見張りながらくつろいでいる長のヒョウ。

こんな風に、動物たちの関係づくりをすることで、
空間に臨場感が生まれて、物語空間が出現します。

空間演出の手法の中で、壁画の最も得意とするのは、
空間にストーリー性を作り出せることです。

オシャレなだけで無機的なオフィスに比べ、
訪れる客やそこで働く人に
様々な想像力を掻き立ててくれるクリエイティブな異空間を目指しました。

壁画のまわりにも配慮したコーディネート処理

もともと壁画を描く予定ではなかった部屋の各コーナーにレンガ風の飾り柱があり、
色もまちまちで壁画とはミスマッチでした。

そこで、壁画のテイストや色合いと調和するように
レンガ塗装を施すことにしました。

このように、弊社では壁画だけではなく、
周辺の壁や内装部材にも配慮してコーディネート処理を施し、
完成度の高い仕上がりを目指す現場主義にこだわっています。