ウォールアートは、「壁画」ではない
Wall Art(ウォールアート)とは、直訳すると「壁の芸術」です。
一般的には、「壁画」をイメージする人も多いと思います。
「壁画」は、Wall Painting(ウォールペインティング)であり、あくまで「ウォールアート」の一部にすぎません。
「空間演出デザイン」としてのウォールアート
ビッグアートでは、創業当初から「壁画」を絵画の延長とはとらえていませんでした。
当初からめざしたものは、「環境アート」「空間イメージアート」であり、「場の空気感の演出」つまり「空間演出デザイン」です。
壁面をあらゆるアートで装飾して空間イメージを演出し、その場所(空間)の目的やゴールに向けて人の心に働きかけ、人の気分を誘導していくこと。
それが、私の仕事「空間演出デザイン」の真髄です。
ウォールアートの定義
そのために、当初は「壁画」が主体でしたが、「立体造型」や「オブジェ」も活用するようになり、壁の色や質感を表現する「デザイン塗装」や「左官アート」も加わるようになりました。
そして今、ビッグアートのウォールアートには、「ライトアップ(照明)」がかなり重要なファクターになってきました。
まとめて言うと、「ウォールアートとは、壁画、色、質感、立体造型、オブジェ、照明など様々なアートを組み合わせて壁面を装飾・演出する空間演出手法である」ということになります。
ウォールアートを超えて
ビッグアートの展開する空間演出デザインは、あくまでウォールアートが中心ですが、今後は「壁から空間へ」と表現領域が広がり、「音」「匂い」「触覚」や登場人物・動物のパフォーマンスまでも加わっていきそうです。
(感動空間プロデューサー 奥村 昇)