ビッグアートは、看板業?壁画業?

有限会社ビッグアートを創業して、23年になります。

まわりの人からは、最初、
「ビッグアートさんは、看板屋さん?それとも、壁画屋さん?」
とよく聞かれます。

ところが、私の仕事や活動を知っている人たちからは、
「奥村さんは、看板屋でも壁画屋でもない。

まったく違う。
空間のイメージが人の心や気分に与える影響を
ここまで追求している人は見たことがない。

でも、それは一度会ったことのある人にはビンビン伝わってくるが、
会ったことのない一般の人は全く知らない。

もっと、いろんなところでドンドン伝えていかなければ、
奥村さんの良さは全く知られないで終わってしまいますよ!」
と何度となくお説教やアドバイスをいただきました。

「ウォールアート」による「感動空間づくり」が使命

過去に多くの壁画会社や造型会社の社長さんとお会いしてお話ししてきましたが、
私のめざしている「ウォールアートによる空間演出や感動空間づくり」に
フォーカスして情熱を燃やしている方はいませんでした。

ならば、自分が先頭を切ってメッセージを発信していかなければならない、
と強く決意しました。

「アート」と「人の心理」と「マーケティング」の融合がゴール

もともと、私のアートとの関わり方が、
既存のこの業界にいる人たちとは違うようです。

私にとって、アートそのものは目的ではありません。

つまり、最初にアートありきではないのです。

アートは、空間イメージの問題を解決するための、
あくまでもツールのひとつです。

私のこの仕事の根底にあるのは、
「マーケティング」と「行動心理学」「気分学」です。

人は、論理的には行動しにくい。

人は、情緒的、感情的な面の影響で行動しやすい。

「感動マーケティング」というコンセプト

私は独立する前、16年間ほどマーケティングの仕事をやりながら、
様々な実験を重ねて、
「感動マーケティング」というコンセプトにたどり着きました。

独立した動機は、
自分の信じる「感動マーケティング」を実践して、
この目で確かめたい、と言うことでした。

「感動マーケティング」へは、いろんなアプローチがあります。
・おもてなし
・きずなづくり
・感動空間づくり
などなど。

その中で、私が選んだのが「感動(ワクワク)空間づくり」です。

人の左脳ではなく、五感で感じる感性が対象です。

世の中で言われる「マーケティング」は論理的なアプローチが主流で、
五感に働きかける感性マーケティングはあいまいでつかみどころがなく、
あまり相手にされてきませんでした。

しかし、「モノ中心の時代」から「心のゆたかさの時代」に突入した現代、
従来のマーケティング発想では成果が出しにくい時代になってきました。

逆に、今までビジネスの世界ではあまり役に立たなかったアートの出番が回ってきたと言えます。

本来の仕事は、「アート制作」ではなく「空間イメージの問題解決」

ビッグアートでは、過去20年余り、壁画やオブジェを制作するだけの仕事が大半でしたが、
「客が来ない」「人通りがない」という依頼者の悩みに
「感動空間づくり」というアプローチで解決してきた案件も数多くあります。

つまり、23年前に創業した時点から、「アート制作会社」ではなく、
「アートを活用した感動空間づくり」(=「感動マーケティング」)に
無意識に向かっていたと言えます。

そして今、まわりの方たちに気づかされ、背中を押されて、
「感動空間づくり」の深掘りに専門領域を特化していきたいと思います。

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これから、このブログの場を借りて、
私の一生のテーマである
「アート」「空間」「人の心(気分)」「行動」「マーケティング」
という密接な(不思議な)関係について
実践的なお話しをしていきたいと思いますので、お楽しみに!

(感動空間プロデューサー 奥村 昇)

 

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