建物はオシャレでも客の流れが悪い
「人の流れが悪い」とか「動線が途切れてデッドスペースになっている」ため、閑散としている大型商業施設をよく見かけます。
建物的には近代的でオシャレだったりするのですが、客動線の誘導で失敗しているケースが目立ちます。
その結果、入口周辺やエレベータ、エスカレータ周辺だけが混み合って、奥の方へ客が流れないとか誰も寄りつかないスペースが発生している状態です。
人の流れが変わる要因とは
様々な現場を調査をした結果、次のことがわかりました。
- テナントが途切れて壁が現れた地点で、人の流れが変わる。
- 人は、無意識に無機的な壁が続く場所を避ける傾向がある。
- 人は、行き止まりの方を避け、より開放的な方へ向かう傾向がある。
- 人は、より賑わい感のある方へ、明るく楽しい方へ向かう傾向がある。
「動線を改善する」壁画デザインの3大ルール
私たちは長年、壁画を科学的に活用して「客動線の誘導や改善」を提案してきました。
そして、集客と誘客という視点で客動線を改善するための「壁画デザインの3大ルール」をつくりました。
- 人の目を集めるための「ゴールデンゾーン」を設ける。(主役クラスの壁画)
- 通路の曲がり角から見える突き当たりの壁に人目を引く色や形の「マグネット」になるワンポイント壁画を配置する。(準主役クラスの壁画)
- 壁の続く場所には、連続感を演出する壁画を配置する。(脇役、エキストラクラスの壁画)
つまり、単体の壁画ではなく、いくつかの役割の異なる壁画で構成します。
それらが、テーマやテイストに一貫性があることが大切です。
そして、ストーリー性があればベストです。
壁画のもうひとつの利点は「平面」ということ
大型商業施設で壁画が活用される理由は他にもあります。
- 既存の壁に造作を施すことがないので、通行障害や通路幅を狭くすることがない。
- 塗装だけで済むので、消防法などの規制のある場所もクリアできる。
壁画で動線改善に成功した事例
私たちが以前、デザイン、制作した事例を紹介します。
「ゴールデンゾーンの壁画」「マグネットになる壁画」「連続感を演出する壁画」のご参考にどうぞ。
この事例は、大成功をおさめ施主様から高い評価をいただきました。
大型商業施設に限らず、商業ビルや中小店舗でも、
「客の流れが悪い」と日頃から悩まれている
ビルや店舗のオーナーの方は多いと思います。
現場調査から動線診断、改善策のご提案までお手伝いいたします。
ぜひ、お気軽にご相談ください。