アートか?デザインか?

アートとデザインって、とても似ていて近いものですが、

まるで正反対な概念です。

一般的に、絵やオブジェというだけで、

アートと一括りにしてしまいがちです。

しかし、絵もオブジェも、

アートであったり、デザインであったりします。

つまり二面性があるのです。

アートとデザインの違いとは

アートとは、作者の世界観の表現。

つまり、作者の自己表現が目的です。

デザインは、与えられた問題を解決するためのソリューションツールです。

問題を解決することがデザインの課題であり目的です。

ビッグアートが目指すのは「デザイン」

ビッグアートで取り扱う壁画やオブジェは、

アートではなくデザインです。

なぜなら、クライアントのほとんどが企業または事業者で、

何らかの経営課題を持ち、それを解決するために依頼されます。

デザインのゴール

経営課題とは例えば、

  • 認知度を高めたい。
  • 好感度を上げたい。
  • 不利な立地を克服したい。
  • 従来のイメージから大胆に変身したい。
  • マイナスのイメージや印象をプラスに変えたい。
  • 集客をしたい。
  • 話題性で注意を引きたい。
  • 企業イメージを高めたい。
  • 従業員の帰属意識やモチベーションを高めたい。
  • 他を圧倒する特別な存在になりたい。

などなど。

様々なビジネス課題やマーケティング課題があります。

それらの課題を解決するためには、

現状の問題点を整理して、明確な戦略を立てる必要があります。

できれば、将来のビジョンや最終ゴールにつなげなければなりません。

アートのゴール

アートとは、作者が一方的にメッセージを発し、受け手は様々な反応をしてもOKです。

作者の主張はあったとしても、受け手の反応は自由ですし、

作者の表現そのもの=作品が目的であり、作品を見てもらうことがゴールです。

より多くの反響を得ることが、作品の評価になります。

問題解決につながらないデザインはゴミにすぎない

それに対してデザインは、問題を解決することが目的なので、

作品自体は目的を達成するためのあくまでも手段にすぎません。

問題解決につながらないデザインは、

アート性がどんなに高くてもクライアントにとってはただのゴミです。

デザインに対する

多くのクライアントが求めるデザインとは、

  • おしゃれでカッコいいもの
  • 一風変わっていて目を引き話題になるもの

がほとんどです。

それは十分条件ではありますが、必要条件ではありません。

大ヒットしたTV-CMなのに、何のCMかわからない。

そんな例をあなたもよく見かけませんか?

CM制作者の本人は、「やった〜」と大喜びかも知れませんが、

「CMが売れても、商品は売れない」ではクライアントにとって意味がありません。

「マーケティング視点が欠けている」または「本来の目的(ゴール)から途中で脱線した」と考えられます。

そんな風に、当初はデザインとして出発したプロジェクトでも、

座礁したり、目標を見失って無意味化する例はよく目にします。

デザインには「ゴール設定」と「戦略」が不可欠!

デザインとは、元々「ゴール」と「戦略」が出発点です。

それをベースに、デザインの方向性やテーマが決まっていきます。(基本プラン)

「おしゃれでカッコいいデザインにしたい」「世間をアッと驚かせたい」などという意向は、

次のクリエイティブの段階でとことんアイデアを出し合えばいいのです。

出てきたアイデアの中から、目指すゴールと戦略に最も合致したものを選べばいいのです。

いろんな企業を見てみると、デザインに携わる担当者がゴールや戦略を飛ばして

目先のテクニックばかりに気を取られているように思われます。

ここでは、アートディレクターの采配と手腕が問われます。

日本人は欧米諸国の人と比べて、

「目標」や「戦略」を第一に考える戦略的思考が不得手なのかも知れません。

結果として、デザインがデザインとして機能しない状況が根強く残っています。

結果にコミットするアートにこだわる会社です

巷では自称デザイナーという人が溢れています。

しかし、本当の意味でデザインを理解している
または真のデザイン領域で仕事をしている人はほんの一握りです。

最近はデザインソフトが発達して、オシャレでカッコいいデザインなら誰でもできるようになりました。

だからこそ、プロのデザイナーは見かけではなく
結果にコミットできなければ存在意義がありません。

ビッグアートは、アートをデザインする会社です。

アートは、人の五感を動かす強力なパワーです。

ただ、どんなスゴいパワーを持っていても
発揮する方向を間違えたら何も生みません。

そして、デザインはそのアートのパワーを
最大限に発揮しながら成果につなげるための手法なのです。

私たちは、単にアートを制作するのではなく、
「目標を達成するアート」「成果を出すアート」にこだわり続けます。