寓話「ウサギとカメ」をブロンズ彫刻で再現!
今回の仕事は、いつもと勝手が違います。 当園のエントランス2ヵ所に設置してある石を基に、オブジェと教育方針を記した銘板でモニュメントをつくるというもの。 教育方針のコピーライトに骨が折れました。
3つの石は、親子3代を表わす守護石に、もう片方のおむすびの形をした石はウサギとカメの競争した山に見立てて、ウサギとカメの話に。 ウサギとカメの話は、世界各国で解釈が異なり、園の教育方針とも整合性を図る言葉を探しだすのに苦労しました。
コピーが決まったら、次はオブジェの製作です。 モニュメントということもあり、まだトライしたことのないブロンズ彫刻に決定。 問題は、いびつな石にカメの体や足をピッタリ合わせ、動きのあるポーズをつくることです。 発泡スチロールで何度も試作して調整という作業を繰り返し、ようやく原型が完成。
あとは、富山にあるブロンズ鋳造所に託すのみ。 発泡スチロールの原型が、重厚なブロンズになって戻ってきたときのスタッフたちの感動はひとしおでした。
【NOTE】川口幼稚園
- 幼稚園
- 埼玉・川口市
- オブジェ(ブロンズ、銅銘板)
- デザイン、アトリエ制作、現場施工