「空間演出デザイン」が私たちの仕事です

「空間デザイン」という言葉は一般でよく使われますが、「空間演出デザイン」という言葉は一般には馴染みがないと思います。
弊社が10数年前から独自で使い始めた言葉です。
それまでは弊社の仕事の本質を言い当てるピッタリの言葉がなく、ようやく見つけた言葉なのです。

お客様や求人応募の学生さんに弊社の仕事を理解していただくために、この言葉の概念を最初にご説明しています。

「空間デザイン」とは

「空間デザイン」は、インテリアデザインやディスプレイデザインが代表的ですが、建物の室内外から都市空間まで幅広い概念です。

一般に、物理的または人間工学的な視点で、空間の「有効活用」「快適化」「効率化」を追求したデザインを指します。
その他に、空間に特別な意味づけをしたり、シンボル化したり、アートと一体化させて独特の空気感をつくったりと、空間デザインの領域はエンドレスです。

「空間演出デザイン」とは

それに対し「空間演出デザイン」という言葉は、一般ではまだきちんとした定義はないようです。

一部の美大では「空間演出デザイン学科」が最近出てきましたが、いまいちその定義がわかりません。

弊社でも、独自の定義で使っています。

ビッグアート独自の「空間演出デザイン」の定義

弊社の仕事は元々、空間を仕切ったり、空間の形を変えたり、使い勝手のために造作を加えるということは行いません。
「空間デザイン」を西洋医学に例えるならば、「空間演出デザイン」は東洋医学のような存在だと思います。
つまり、建物を壊したり、一部改造するといった物理的に手を加えるのではなく、空間の持つ表情やイメージだけを改善したり、魅力付けをして行きます。
もっとわかりやすく言うと、「空間の形」を主に扱う「空間デザイン」に対して、「場の空気感」いわゆる「雰囲気」を扱うのが「空間演出デザイン」です。
つまり、その空間から漂う心理的な印象であり、人の気分を左右する要素に着目します。
視覚的には、「色」「形」「質感」そして意味や物語性を持つ「絵画」や「光」「動き」などが表現のツールです。

しかし、それだけではありません。
人の心理や気分を左右する「場の空気感(=雰囲気)」は、人の五感すべてから入ってきます。
「視覚」に加えて「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」も、「空間演出デザイン」においては大きな要素になります。
弊社でも、味覚以外はすべてデザインの構成要素として考えます。
人の心の中に目標となる「ある心象」を創り出すことが狙いです。

私のつたない表現力で「空間演出デザイン」を定義するとこうなります。

「空間演出デザイン」とは、「場の空気感」を操作して、「人の五感」に働きかけて「人の気分」を「めざす方向」に誘導するすること。

概念的には、舞台美術・照明・音響を融合して作り上げる舞台デザインに似たイメージです。

ビッグアートの事業の「核」が、「空間演出デザイン」です。

弊社でも、壁画で建物や空間を演出するという仕事を20年余り続けてきて、ようやくたどり着いた領域で、まだスタート地点です。
アートをアートとして提供するのではなく、「アート」「デザイン」「心理学」「エンターテインメント」「マーケティング」を融合した独自の領域で、生活空間や街並み、景観にいたるまで、様々な空間イメージの人に与える問題と取り組んでいきたいと思います。

これからも、弊社のコア領域として、深掘りしていきます。

 

空間演出デザインのヒント一覧へ戻る