建物全体がレンガ壁の住宅で一部をリフォームした結果、古いレンガの部分とリフォームした新しいレンガの部分の色や風合いが違い、オーナーさんが困り果てて依頼された事例を紹介します。
依頼された段階の現状写真です。
コーティング材によって白っぽくなった部分が新しい部分です。
この部分だけは水洗浄されたようで、古いレンガも真新しい状態に近くキレイでした。
ただ、他は排気ガスや油汚れ、苔などで経年変化があり、オーナーさんもその古びた風合いをき気に入っていて、まわりの経年変化のレンガに合わせて欲しいという強い希望でした。
工程は次の通りです。
第1工程: 白化した部分を既存のレンガの洗浄されたキレイな状態と同じ色調に合わせる。
微妙に違う3色の塗料で、既存のレンガと同じトーンに刷毛で仕上げていきます。
第2工程: キレイなレンガの色調からまわりの経年変化したレンガとなじませていく。
経年変化の起きている部分と新しい部分を刷毛や海綿で自然になじませていきます。(エイジング塗装)
完成
ヒント
一般の左官業者さんや塗装業者さんは、基本的に新しくキレイにする工事しか行いません。
全面的にリフォーム、リニューアルする場合は問題ありませんが、部分的な修理やリフォームを行う場合は、古い壁と新しい壁の表情に段差が生じてしまいます。
同じ色調や風合いに統一したい場合、エイジング塗装というデザイン塗装がお役に立ちます。