アートとデザインの違い
壁画というと、誰しもアートだと思ってらっしゃるでしょう。
確かに、壁画そのものは学術的分類ではアートです。
しかし、壁画には様々な側面があります。
アートとデザインが全く違うように、
壁画にもアートとしての壁画とデザインとしての壁画があります。
アートとは、作家の感情や主張を表現する行為です。
それに対してデザインとは、問題や課題を解決することを前提とした行為です。
アート的な壁画とは
アート的な壁画とは、作家性そのものの表現です。
そこには、基本的に達成すべき目的は存在しません。
いい悪いもありませんし、誰も見てくれなくても構いません。
作品を見た人が、どんな感じ方をするかも自由です。
見る人が不快に思っても、アートとしては成立します。
デザイン的な壁画とは
それに対して、デザイン的な壁画とは、最初から目的や使命を負っています。
目的が先にありきでスタートします。
アートなら何を描こうと問題ありませんが、
デザインは、目的に沿ってなければNGです。
つまり、デザインにはいい悪いが明確に存在します。
よりいいデザインとは、問題解決度(目的達成度)が高いものです。
目的に沿わないものは全くのゼロ評価です。
目的に合致したものの中でも、効果の高いものから低いものまで様々です。
ビッグアートの壁画はデザイン壁画です。
ビッグアートでは、アートとしての壁画は基本的に扱いません。
理由は2つです。
- ビッグアートでは、壁画をビジネスとして扱っている。ビジネスには、成果測定の基準がなければ成立しない。アートとしての壁画は、成果測定を相容れない。
- アートとしての壁画は、アーティストの世界観や作風を選びアーティストを指名することで決まる。これをビジネス化しようとするなら、芸能プロダクションのような人材マッチングビジネスのようなスタイルになる。めざすゴールが全く違う。
ビッグアートが対象にしているのは、
建物のイメージで悩みや問題を抱えているお客様です。
お客様が、どんな悩みや問題を抱えているか?
お客様が、どんな結果を望んでいるのか?
それを聞いて確認してから、解決するための戦略を考え、デザイン目標を設定します。
そのデザイン目標が、デザインの採点基準(ものさし)となります。
高い成果の望めるデザインから、あまり成果の望めないデザインまで無数に存在します。
その中から、予算や納期その他の与えられた制約条件の中で最適なデザインを選定していきます。
アート的な壁画でお客様の悩みや問題を解決しようとすると、万に一つの確率を追いかけることになり、
当たり外れの危険性といつも向かい合っていなければなりません。
以上の理由で、ビッグアートでは、
壁画をマーケティングとデザインという視点で捉えてご提案しています。