情報に不感症の現代人

現代は、インターネットによる情報の大量拡散で、人々が情報処理の限界を超え、情報不感症が増えています。
また、デジタル化によるコピペ的、インスタント的な軽い情報が溢れ、均一で画一的な情報ばかりで、違いを識別するのも面倒臭くなっています。
しかも、目まぐるしいスピードで新しい情報が飛び込んで来て、頭の中の情報が瞬時に上書きされていきます。
そのため、刺激に対する感受性が麻痺し、感情や関心が動かなくなり、新しい情報に対して「見ない」「考えない」「信じない」「行動しない」という状況に陥っています。
それに伴い、広告や看板の効果が著しく低下しています。
デジタル化に加えて、飛躍的に広がるAI化も、現代人の情報に対する不感症化はますます進み、今後マーケティングの難しさが課題となっていくでしょう。

「見ない」「考えない」「信じない」「行動しない」という4つの壁

現在のマーケティング活動において、4つの大きな壁が立ち塞がっています。


見ない(読まない):広告や様々な情報に対して注意を払わないでスルーする。
考えない:情報を他人事として、自分に関係ないと処理してしまう。そのため、最初から深く考えたり理解しようとはしない。
信じない:書かれている内容やメリットを最初から疑い、本当だと思わない。
行動しない:必要性があっても先送りして、切羽詰まるまで行動に移さない。

この壁を突破するためには、信頼関係の構築、共感を得る文章、証拠や実績の提示、明確な行動喚起など、マーケティングの仕事がどんどん高度化、複雑化しています。

消費者の購買行動プロセス「AIDMAの法則」

消費者の購買行動プロセスの代表的なモデルとして「AIDMAの法則」があります。

Atention(注意):商品を知る(出会う)

Interest(興味):商品に興味を持つ

Desire(欲求): 商品を欲しいと思う

Memory(記憶):商品を思い出す


Action(行動):商品を買う

マーケティングでは、この消費者の5段階の心理的プロセスに合わせてアプローチを行います。

人は合理性では動かない。感情で動く

従来のマーケティングは、消費者にメリットやベネフィットをアピールし、論理的に消費者を説得しようとするのが一般的です。
そのため、論理的な説得ストーリーを極め、消費者の疑問や反論に備え、一部の隙もない理論武装をします。
つまり、提案を断る理由を排除し、他社より優位に立つことで消費者が自社を選択するような筋道を整えようとします。
近年では、一方的な説得手法の限界から、信頼性、共感性、裏付けデータなどを加えることで、「説得から納得へ」とシフトしています。
この考え方は、「人は合理的な行動で利益を最大化しようとする」という古典的な経済学に基づくものです。
人は、合理的で、無感情で、利己的であるという仮説が大前提でした。

しかし、実際の人間は必ずしもこの通りには動きません。
実際には、「人は感情(潜在意識)で行動し、理屈でそれを正当化しようとする」という現代の行動経済学や脳科学の考え方が的を得ています。
人の左脳(論理・理性)に語りかける言語による広告は効果が薄れ、逆に人の五感を刺激して感情の変化、行動の変容につなげる応用アートが注目を浴びるようになってみました。

弊社は、35年前からこの応用アートを研究し、実験・検証を数多く重ね、多くの成果も生み出してきました。
クライアント様の商品・サービスを提供する店舗(建物)空間のマーケティング課題解決が、私たちのテーマです。
弊社は、壁画や立体アートの制作会社と見られがちですが、その正体は壁画や立体アートを活用した戦略的な空間演出デザインで様々な建物(空間)のマーケティング課題を解決するのが私たちのミッションです。

店舗集客で、4つの壁を突破する「アート空間演出」のAIDMA戦略

私たちは、アートを活用した空間演出で人の感情に働きかけ、行動変容を促す戦略的な空間プロデュースをめざしています。
感覚的なアートではなく科学的アプローチでアート空間を構築します。

AIDMAの各プロセス置ける具体的な空間演出法

1. Atention/「見ない」壁|視覚的フックによる「認知拡大」


素通りされる店舗は、視線が「通過」してしまっています。
壁画アートは、人間の「動体知覚」や「パターン認識」に揺さぶりをかけることができます。


コントラストの活用:周囲の建物とコントラストの高い配色、大胆なグラフィックを施すことで、歩行者や運転者の「一瞬の視線」を捉えます。


錯視や立体の演出:平面でありながら奥行きを感じるトリック的な要素を外壁に組み込むことで、「どうなっているのか確かめたい」という本能を刺激し、足を止めさせます。


2. Interest/「考えない」壁|ストーリーの提示による「誘客」


看板に「カフェ」と書くだけでは、消費者は「ふ~ん」で終わり、それ以上考えずに通り過ぎます。


象徴的なモチーフ:例えば、コーヒー豆から宇宙が広がっているいるような壁画があれば、「あそこはただのカフェじゃない、こだわりの自家焙煎店かも知れない」と、想像を働かせ(考えさせ)、興味を引くことができます。


ファサードから店内への視線誘導:外壁のアートがそのまま入口をくぐって店内へと繋がっていくようなデザインにすることで、視線とともに体も自然と店内へ引き込まれる(誘客の)動線ができます。


3. Desire/「信じない」壁|「手描き」「手づくり」品質による「集客」


消費者は「広告(既製の看板)」を信じませんが、「クリエイティブ(職人の技・アート)」にはリスペクトと信頼を抱きます。


「手仕事」が与える安心感:デジタルではなく丁寧に描かれた壁画は、それ自体が店舗の「こだわり」や「おもてなしの姿勢」の証明になります。「これだけ外観にこだわっているいるなら、中の商品やサービスも一流や本物に違いない」というハロー効果を生み出し、消費者の警戒感を解いて欲求へと変わります。


4. Memory&Action/「行動しない」の壁|SNSとランドマーク化


店の前を通るたびに足が止まったりや目が留まることで、気になる存在として記憶に定着していきます。その場で入店(Action)しなくても、記憶(Memory)に残れば、将来の顧客になります。


フォトスポットの設置:壁画の一部に「人が立つことで完成するデザイン」を仕込みます。これにより、通りすがりの人が「写真を撮る」という行動を起こし、それがSNSで拡散され、さらなる認知拡大を生みます。


街のランドマーク化:「あのピンクのクジラの店」というように、店名は忘れても視覚情報で記憶に定着焦ることで、認知の寿命を圧倒的に伸ばします。

最後に

いかがですか?
安易な動機で壁画を依頼すると、キレイになったりオシャレになったっり、目立つようにはなるかも知れませんが、それで終わりです。
壁画をアート作品として趣味嗜好的に捉えるか、課題解決の戦略的手法「応用アート」としてビジネスの視点で捉えるか。
壁画を、あなたの店の繁栄のためのビジネス投資として捉え直すことで、これまでの延長線とは大きく異なる新しい展開が待っています。
私たちは、アートとしての壁画ではなく、「ビジネスを変える壁画」を提唱します。