まず第一に、壁画の耐候性を増すために、まず太陽の紫外線をカットしなければなりません。UVカット剤入りのフッ素コート(例:ターナー色彩「UVカットフッ素一液クリヤー」)などがあります。水性アクリル塗料などで描かれた壁画の上に溶剤系のクリヤーを塗ると、塗膜を溶かしてしまいますので弱溶剤系(塗料用シンナー)か水性のクリヤー(例:ターナー色彩「水性UVコート」)をお使いください。

第二に、壁画の落書きからの保護です。そのために、落書き除去用のクリヤー(例:東日本塗料「スカイクリヤー」、SK化研「SKハードクリーン」)があります。ただ、使用するには高度な技術を要しますので、プロに任せた方がいいでしょう。

第三に、壁画の汚れ防止です。上記の落書き除去用クリヤー自体汚れがつきにくい効果はありますが、汚染物質を分解除去してきれいに保ちたいなら、光触媒コートがあります。ただ、まだ新しい製品であり、当社でも、立体造形に使用していますが、3年未満の実績しかありませんので、具体的な製品名は差し控えさせていただきます。ただ、この分野の技術の進歩は目まぐるしいものがあり、性能は確実に向上しています。これも、高度な技術を要しますので、施工はプロに任せた方がいいでしょう。