建築物や洞窟などの壁面に描かれた絵画のこと。絵画は、元々壁画から始まった。一種の装飾の目的が目的であったが、寺院、神殿、墳墓などでは宗教的な意味でも使われた。絵画は、次第に建物や洞窟から離れ、板や布に描かれるようになり独立した存在となっていった。
しかし、壁画は多くの人が同時に見ることができたり、空間全体を絵画空間に変容させて見る人を包み込む効果があり、その空間の意味を変えたり、人を感動させるエンターテインメントな空間づくりに活用されるようになり、今でも数多く制作されている。
板や布に描かれた一般的な絵画が平面的な作品であるのに対し、壁画は空間アート的な要素が強く、その壁画的な効果がさまざまな所で注目され、活用されはじめている。