絵を浮き彫りにしたものだと思ってください。厚みがありますが、壁につけるため裏面は表現しません。基本的に前方から見ることを前提にしています。
立体的に壁から飛び出していますので、当然平面的な壁画よりも迫力があり、存在感が高まります。シンボル的なものを表現するには最適です。
立体造形の場合は、完全立体で前も横も後ろも上も下も全方向から見られることを前提にしています。当然、広い設置スペースが必要になり、基本的に自立タイプですので固定する方法も考えなければなりません。
それに比べ、レリーフは壁さえあればどこにでも取り付けが可能です。厚みは建物や設置環境を考慮すると、15~30センチ位が適当です。この厚みですと、外壁に取り付けても敷地からはみ出すことはまずないと思います。
レリーフの特徴を整理すると、
・平面的な壁画に比べ、立体的だから横方向からも見える。
・平面的な壁画より、立体的で注目率が高く存在感がある。
・立体造形と同じ効果を持ちながら、立体造形に比べ設置場所を選ばない。
・前半分だけしか表現しないので、低コストで制作できる。
・建物の壁面と一体になるので、風圧や構造的な強度などの心配は少ない。
一言でいうと、迫力やインパクトが一気に上がる割に、コストも手頃で設置も簡単なことです。考えてみると、どうして今まであまり普及しなかったのか不思議な位です。