Before
After
「テナントは、ビルの世界観を選ぶ」という新発想
風俗業のひしめく千葉駅の近くの古い繁華街・栄町に位置する古いビルです。
古いビルは、ただ改修しただけではテナント募集は困難です。
ビルのオーナーからの要望事項は、
- 一際目を引き、注目率を上げること。
- ビルは古くても、新しい価値を感じられること。
でした。
周囲が風俗店ばかりで、老朽化した建物が多いため、
当ビルも改装しただけではイメージがいまひとつ。
そこで、単なる単発的な壁画ではなく、
- 意外性があって、異空間へ誘う壁画。
- 連続感があって、独特の世界観を感じられる壁画。
を目指したデザインにしました。
テーマは、地中海のリゾーです。
また、今回は全く新しい切り口を提案しました。
壁画によってビルに尖った新しいイメージをつくり出すことで、
その特化したイメージを求めるテナントが集まってくるというコンセプトです。
つまり、テナントがビルを選ぶのではなく、
ビルがテナントを選ぶという発想の転換です。
壁画のイメージに共感するという共通のテナントが集まると、
同じような価値観のテナント集積ができます。
そして、同じような価値観のテナントの集積は、
強力な集客力を得て、大商圏からの集客が可能になります。
このビルが引き金となって、新しい魅力の集積地になればと期待します。
今後も、この地域に関わり続けていきたいと思います。
(感動空間プロデューサー 奥村 昇)