春日部のシャッターアート「日光道中 粕壁宿」
粕壁宿(春日部駅東口周辺)は江戸時代に幕府によって定められた五街道のうちのひとつ「日光道中」にあり、江戸・日本橋から数えて4番目の宿場です。松尾芭蕉が「おくのほそ道」で最初に宿泊した場所としても有名です。
春日部駅東口周辺には、お寺や蔵づくりの建物、古民家や風情のある街並みが今なお多く残り、近年「歴史まちあるき」をする人が増えています。そこで、粕壁宿の景観を再生し、宿場町の面影を楽しんでもらおうと2011 年1 月に「かすかべ景観再生プロジェクト」をスタート。シャッターアートはそのプロジェクトの一環です。粕壁宿の歴史や時代風景を再現したシャッターアートが続々と登場! 2016 年1 月現在で34 カ所が完成し、今なお増加中です。
シャッターアートのテーマは「粕壁宿」。粕壁宿の歴史を中心に、老舗店などのお店の歴史や由来なども絵巻物語風に描かれています。まちかど歴史絵巻が、街に訪れる人々をいにしえの「粕壁宿」へとご案内します。
シャッターアートの制作風景
デザインから制作まで、地元の壁画制作会社ビッグアートのスタッフが担当しました。店の定休日を利用して の制作のため、猛暑の夏も、寒さの厳しい冬も、早朝から夜遅くまでハードなスケジュールでした。エアブラ シではなく、すべて筆描きのため手間もかかります。それでも、毎日多くの通行人の方から話しかけられたり、 声援をいただいたりして、本当に楽しく仕事ができました。
凹凸あるシャッターにグラデーションを入れるのも、エアブラシなら簡単ですが筆では骨が折れます。これも、ディテール表現や質感表現へのこだわりです。 |
一現場2~5人で制作しますが、一人で描いたようにタッチを合わせなければならないのでチームワークと、細かい打ち合わせが不可欠です。 |
シャッター前の自動販売機で手の入らない場所も、ご覧の通りなんのその。 |
着物の柄を忠実に細部まで描く場面が多く、一番苦労しました。 |