感動空間プロデューサーのブログ「空間演出デザイン」

ブログ「空間演出デザイン」

看板と集客

目立つためのツール「アイキャッチャー」

前回は、「看板が目立つための法則」についてお伝えしました。

今回は、一点に目を集中させる手法として使うツール「アイキャッチャー」についてお伝えします。

アイキャッチャーとは、人の目を強力に引きつけるものです。

いわばマグネットのようなものです。

看板では、最初に目を引きつける役割を持ったオブジェや絵や写真、文字などのことを言います。

アイキャッチャーの中でも、より目立つ、迫力があるというパワー(効果)のレベルがあります。

単純に言うと、平面<立体<はみ出し という順に注目効果は高まります。

下の写真を見ていただければ、あなたも実感できると思います。

アイキャッチャーの比較テスト

 

目に止まる(目立つ)看板の法則とは

安易な「目立つ」は禁物!

目立つ看板というと誰もが考えつくのが、

  • 馬鹿でかい看板
  • 派手な色の看板

です。

でも、これはリスクも伴います。

ひとつは、まちの景観や美観を損なうため景観法(条例)などに触れることです。

もうひとつは、まわりの住民のひんしゅくを買ったり企業イメージを損ない、
逆効果につながってしまうおそれがあることです。

目立ちの法則とは

私たちは、まわりから共感や好感を得ながら目立つ方法を20年間以上考え、数多くの実践を繰り返してきました。

その中でまとめた「目立ちの法則」が次の通りです。

  • まわり(隣)との差をつくる。(コントラスト効果)

看板の位置、色、サイズ、形状、素材、コピー、ビジュアルなど。

  • 意表を突く。(意外性効果)

一般常識ではありえない表現をする。(例. 「高くてまずい店」「馬鹿です。一生懸命だけがとりえです」

  • 過度である。(過度効果)

並外れ、極端、誇張など。

  • 驚かす。(サプライズ効果)

怖がらせたり不愉快になるのはダメです。結婚式やバースデーのサプライズのように、「ニコッ」としたり心が温まるようなサプライズ。

  • 非日常的である。(非日常効果)

エキゾチック、時代的、近未来的、異空間など。

  • 笑わせる(ユーモア効果)

笑いは最強です。笑いは話題になりやすく、一気に広がります。

  • おもしろい。楽しい。(エンターテインメント効果)

トリックアートや顔出し看板、謎の看板、名物看板など。

なんか楽しくなってきたでしょう?

「見ない」「考えない」「信じない」「行動しない」が現代の客の心理

一般的に、看板はおもしろいものではなく、お店の言いたいことのオンパレードであったり、お店の単なるエゴであることが多く、客の心に届かないというか、見たくないものが多いものです。

興味もない客に、これでもかこれでもかと売り込んでも何の効果もありません。

「おもしろい」「ワクワクする」に人は反応し、集まってくる

まず「おもしろそう」「楽しそう」と客の心をつかむこと、ひいてはまちがワクワクするエンターテインメント空間になること。

そうすると、必死に客引きしなくても、向こうからやって来ます。

ビッグアートは、創業時から「お店をおもしろくしたい」「まちを楽しくユカイにしたい」という理念で看板をデザイン、制作してきました。

近年、街中を見渡しても、何の工夫もない事務的でつまらない看板が氾濫しています。

道行く人も、看板にいちいち目を向けることが少なくなり、不感症になっています。

逆に言えば、均一的で無個性の看板が氾濫する中で、目立つのは簡単です。

お店の前を通る人を、「笑わせる」「楽しませる」「驚かせる」そんな温かい悪戯っぽいユーモア溢れる看板をつくればいいのです。

そうすれば、客だけでなく、まわりの住民も、従業員も明るく楽しくなり、向こうから人が次々と集まってきます。

看板は、シンプル・イズ・ベストです。

看板に求められる2つの要件

看板がきちんと働くためには、次の2つの条件をクリアしなければなりません。

  • 目立つこと。目に止まること。
  • 目的を達成するように設計されていること。

しかも、この2つが一貫していて、整合性がとれていなければなりません。

たとえ目立っても、それがお店の目指す方向と合っていなければ意味がありません。

たとえ目立っても、「何を言いたいのかわからない」ではダメ!

こんな例に思い当たりがありませんか?

誰もが知っているTV-CMなのに、それが何のCMだったのか誰も覚えていないというケース。

CMクリエーターは、「やった−!大ヒットだ」とご満悦かも知れませんが、スポンサーさんは苦笑、というか激怒。

TV-CMは、CMそのものをヒットさせることではなく、商品やサービスを「欲しい」と思わせることです。

看板も同じで、目立つだけでなく、そのお店の伝えたいメッセージが伝わらなければ意味がありません。

目立っただけでは「なーんちゃって看板」で終わってしまいます。

3秒間で伝わる内容にする

伝えたいことを伝わりやすい形でアピールしなければなりません。

しかも、前にも言ったように3秒でその内容を伝えるには、一目で誰もがわかるように作り込む必要があります。

長い文章は、誰も読んでくれません。

1つの看板で、いくつもの事を伝えようとすると、見た人は混乱します。

繰り返しますが、欲張ってたくさんの事を伝えようとすると、効果は激減します。

シンプルでパワーのある看板の構成要素とは

できれば、短いキャッチコピーとそれが一番伝わりやすいビジュアル(絵や写真)だけで構成するのがベストです。

もちろん、店名も記憶に残りやすいロゴマークやキャラクター、ロゴ書体、コーポレートカラーを徹底して使いましょう。

看板の目的を明確にしましょう!

看板はつくることが目的ではない

看板のお問い合わせがあって打合せに行くと、「ここに看板をつけたい」「LEDの看板にしたい」などと、最初から看板の設置場所や看板の形状の話をする人がほとんどです。

病気をして、診察も受けていないのに医者に「頭痛の薬をください」と言うのと同じです。
その頭痛がどこから来ているのか、様々なケースがありますし、その処方もいろんな方法があります。

「どうして看板をつくることにしたんですか?」と聞くと、「古くなったから」とか「目立たないから」など、的を得ない答えが返ってきます。

看板は、ちゃんとついていて、目立っていれば満足というお客さまが多いのには驚きます。

それでいて、「予算がない」とか「安くしてくれる?」とかいう人がいます。

看板のもたらす効果よりも、値段の方が重要であるかのようです。

看板は、経費ではなく投資です。

前回も言いましたように「売上アップにつながらない看板はただのゴミ」です。

看板が新しくなっただけで、何も変化がないのであれば、はっきり言って1円でも高いです。

逆に、客数が140%とか売上が120%にアップするなら、それに見合う予算を出してもちっとも惜しくないはずです。

「確実に売上が上がれば、いくらでも予算は出すよ」という答えが返ってきそうです。

それは、思考が逆です。

人はいつも、「結果が出たらがんばる」ではなく、「結果を出すためにがんばる」のではないですか?

つまり、大きな成果を求めたら、それに見合う投資や努力が必要です。

まず、何のための看板なのかを明確にしましょう!

それによって、予算も準備も覚悟も決まってきます。

看板の目的とは

看板には、いろいろな目的があります。

  • 他店との区別してもらう。(屋号効果)
  • 存在を知ってもらう。(認知効果)
  • 興味を持たせる。(関心効果)
  • 欲求を起こさせる。(喚起効果)
  • 行動を起こさせる。(動機効果)
  • 印象づける。(印象効果)
  • 動線を誘導する。(誘導効果)
  • 好感や共感をもたせる。(共感効果)
  • 街の景観をつくる。(景観効果)

他にもあるかも知れませんが、私がいつも意識しているのは以上です。

「1つの看板では1つの役割」が大原則

ひとつの看板で、様々な効果を同時に担うことはできません。

2つとか3つの機能を兼ねることは可能ですが、ひとつの看板でいろんな役割を負わせようとすると、それぞれの効果は一気に下がります。

ランチェスター法則にあるように、「1つの看板で2つの役割を持たせると、効果は4分の1になる」というのが実感です。

看板の目的を明確に!

より看板の効果を発揮し、成果を出すためには、これからつくろうとしている看板の目的を明確にする必要があります。

そのためには、あなたの店の立場と現状を明確にする必要があります。

立場とは、今つかえるすべての経営資源です。

現状とは、解決または達成したい経営課題です。

立場と現状は、自分(自店)だけのことですが、売上や客数の変化は、外部要因も大きく関係します。

そこで、業界の変化、社会環境、地域環境、ライバル環境のも目を向ける必要があります。

ちょっと、だんだん難しい話になってきましたね。

しかし、お店を経営するということは、船長と同じです。

船が「今どこに向かっているのか」「今どこにいるのか」「燃料や食料は足りるのか」「天候はこれからどう変わるのか」などを常に把握して、適切な判断(選択)をしなければ、いつまでも目的地には着けません。
下手をすれば、座礁したり沈没してしまうのです。
勘だけに頼るのは、無謀運転(経営)です。

現状を整理するだけで、方向性は見えてくる

私はいつも、お客様と面談して、ヒアリングすることから始めます。

お客様の現状と立場を聞いた後、業界の動向、地域環境やライバル環境の変化について教えてもらいます。

社会環境の変化についてもお互いの認識を共有します。

私はコンサルタント業ではなく集客看板の実践家なので、2〜3時間の面談と現場検証でほぼ「何が課題で、看板で果たすべき目的な何か」を診断します。

というより、内部要因と外部要因の現状を整理すれば、必然的に進むべき方向は見つかるのです。

お客様は、いつも孤独で近視眼で全体を客観的に俯瞰する機会が少ないだけです。

ですから、私の役割はお客様の話を聞いて整理をして、あとはプロの視点でアドバイスをするだけです。

準備が7割

1回目の面談でだいたい問題と課題と方向性を確認して、2回目には1回目の話を体系的にまとめた報告書と提案書(解決策)を確認し合います。

看板のプランニングとデザインに着手するのは、それからです。

最初のお客様は、普通の看板屋さんとの打合せとの余りのギャップにかなりとまどわれます。

しかし、最初にゴールを確認し合っているので、途中でぶれたり脱線したりすることもなく、デザイン〜制作〜施工の工程が驚くほど早く進み、お客様がビックリされます。

ゴールが確認し合えたら、もう仕事は7割終わったようなものです。

ですから、全体の時間とエネルギーの60〜70%を、「看板の目的の明確化」という作業に当てています。

看板の目的は多種多様なので、具体例は別の機会にお話しします。

今日のところは、「看板はつくればいい」ではなく、
「その看板で何を実現したいのか」という目的をを明確にしないと、
つくった看板がいいのか悪いのかの判断もできない、
ということを理解していただければ幸いです。

 

売上アップにつながらない看板はゴミにすぎない

前回までのおさらい

前回までは、

・看板は、客の目に止まらなければ何にもならない。

・客の目に止まらないで終わる看板がほとんどである。

・集客につながる看板は1割もない。

・これまで、「売れる看板」「集客する看板」を提案したり提供する専門の職業がなかった。

ということをお伝えしました。

看板は3秒広告である

前に、看板は3秒広告だと言いました。

たとえ、その看板が客の目に止まっても、3秒以内に

⑴ 気になる。

⑵  面白そうだ。

  入ってみたい。

⑷ 入ってみるか。

という段階まで、客の心理を変容させなければなりません。

観光地など、同じ客が何度もその看板を見る機会がないケースは、たった1回でレベル⑷まで到達しなければ、入店チャンスを逃します。

但し、初回が最低のレベル⑴でも、何度もその看板の前を通る客は、その体験が反復されるうちにレベル⑷まで上昇することはあります。

ということは、たとえ目立つ看板で客の目に止まっても、3秒以内に客の心理に変化を起こさせなければ落選なのです。

目立つだけの看板なら誰でもできる

目立つだけのアイデアなら無限にあります。

目立つだけの提案なら、看板屋さんやデザイナーならずとも素人でもできます。

思いつきだけで何の戦略も仕掛けもないのでしたら、誰でもできます。

逆に、思いつきのように見えて、巧妙な計算が張り巡らされているデザインもあります。

一見しただけでは、素人には見抜きにくいので、「あんなのだったら俺でもできる」と勘違いする人も多いのです。

「売れる看板」「集客する看板」には、タネも仕掛けもある

本当であれば、ここから先は企業秘密にしたいのが本音です。

「売れる看板」「集客する看板」とは、思いつきレベルではありません。

戦略があり、仕掛けと仕組みがあり、ストーリーもあるのです。

あなたにとって看板とは?

これを読んでいるあなたは、今、看板に何を期待しますか?

⑴ 1円でも安く看板を作って欲しい。

⑵ 自分好みの看板を作って欲しい。

⑶ 目立つ看板を作って欲しい。

⑷ オシャレでカッコイイ看板を作って欲しい。

⑸ 店の繁盛につながる看板を作って欲しい。
 

次回以降は、⑸を選んだ方のためだけに、看板のパワーを最大限に発揮する方法をお伝えしていきます。

看板業界の方も、安売り競争ではなく、「売れる看板」「集客する看板」という土俵で付加価値の高い看板を一緒に提供していきませんか?